アパレル業界就職への道VOL.8

2013年04月11日増田恵一(キャリアカウンセラー/文化服装学院キャリア支援室室長)

企業訪問

企業研究の一環として求人票やホームページで収集した情報を確認したり、面接試験のために企業訪問は必ずおこなうと思います。その時の注意点をお伝えいたします。
(1) 絶対に遅刻をしない
「敬語を間違えた」とか「お辞儀の仕方が下手だ」「スーツがシワっぽい」なんてレベルの話は、たいしたことではありません。他のことでいくらでもカバーできます。 担当者があなたに対して本当に誠実さや優秀さを感じたら、細かいマナーは評価に影響しません。でも、遅刻だけは挽回できないミスです。それだけを理由に落ちたとしても、文句が言えません。もちろん会社によりますが、会社には遅刻を嫌う人が多くいます。「時間にルーズな人間は、仕事ができない」という感覚は広く共有されています。就職・転職に限らず、時間にルーズな人間と思われるのは、これからどんな場面でも、大きなハンデを背負うことになります。
事故や渋滞などで15分くらい遅れることはよくあります。大きなビルであれば、裏から表にまわるのに5分くらいかかることもあります。絶対に20分前までには、その会社のある場所に着くように移動しましょう。その予定で移動しておけば、万が一、遅刻してしまう場合にも早めに連絡ができます。
もしくは、もっと前に会社の近くに着いて、会社の場所を確認して、近くでコーヒーでも飲み、腕や肩をマッサージでもしながらリラックスするのもいいでしょう。
夏場は汗をかきます。汗だくで面接室に入るのは失礼ですので、身体をじゅうぶん落ち着かせてから行きましょう。
(2)会社の近くには会社の人がいる
早めに着いて、会社の近所のカフェなどで休憩するのは良いと思いますが、そこにはその会社の社員がいる可能性もあります。あまりにルーズな姿勢でくつろいでいたり、頭の悪そうなコミック雑誌を読むのは避けましょう。
近くのコンビニで時間つぶしに立ち読みしている場合も同じです。男性は間違っても、グラビア雑誌などを立ち読みしないようにしましょう。
入ったときに、「あの人、さっきコンビニでずっとグラビアみてた人だ」と思い出されるのも、恥ずかしいどころか、採用にとっていいことはありません。
(3)建物に入る前に
□ 携帯電話は、必ず電源を切る。(マナーモードもやめましょう)
□ 冬場のばあい、建物に入る前にコートを脱ぐ。
□ 夏場のばあい、建物に入る前に汗をじゅうぶん拭きましょう。
□ 男性は、ネクタイを締めている場合、ゆるんでいないかもう一度確認します。
□ 女性は髪やメイクをもう一度確認しましょう。風が強い日、髪がはねてる人がいます。
□ ジャケット着用の場合、ボタンは留めておきましょう。
   ・2つボタンのジャケットであれば、上側をしめる。
   ・3つボタンであれば、1番上と2番目を閉める。2番目だけしめてもOK。
(4) 受付で挨拶
□ 受付があれば受付に行く。
□ 受付のない会社であれば、たいてい内線用の電話やベルが置いてあるので使う。
□ それも見つからなければ、入って一番近くにいる人に、「お忙しいところすみません」と言う。
いずれも、「こんにちは/おはようございます。(お辞儀する)○○と申します。○○部の○○様と●時のお約束で参りました」と大きな声で、告げましょう。
中途採用の場合、自分の所属する会社名は言わず、名前だけを言いましょう。
相手がわからない場合は「○○様」は省略してください。
後は部屋に案内されると思います。
(5)待つとき
「ちょっとそこで待っていて下さい」と言われることもあります。その際は、「はい」と明るく笑顔で答えて、姿勢よく立っていましょう。座る場合も同じです。 細かい身だしなみよりも、姿勢と表情がその人の印象をつくります。そして、待っているあいだも、会社はあなたを見ています。待っているあいだ、置いてある雑誌を読んだり、持参のお茶を飲んだり、メイクを直したり、携帯でメールを打ったりしないように。(既に携帯の電源は切っているはずです)
(6)社員とすれちがう時
例えば、廊下でそこの会社の社員とすれ違う場合がありますよね。あまり頻繁にすれ違うのであれば、難しいでしょうが、できれば「こんにちは」と挨拶しましょう。「その人が、実は担当者かもしれない」、という理由ではありません。もちろんその可能性もありますが、担当者だけではなく、会社全体にあなたを売り込むのが、就職/転職です。「あの人、他の人にも挨拶してて、いい人そうだね」という噂が人事に届けば、と思うと挨拶も楽です。挨拶して得することはあっても、損することはありません。得することはやるしかないのです。いい営業マンは、客先の会社に行ったときに、自然とそういうことをしています。
(7)部屋に入り担当者と挨拶
□ 部屋に先に通されて、後から担当者が来る場合。
担当者がノックしたら「はい」と答えて、まず立ち上がります。
ドアが開いている場合は担当者が見えたら立ち上がります。
担当者が部屋に入ってきたら、「こんにちは/おはようございます。(お辞儀する)○○と申します」と言います。
(8)面談中
お茶が出てきて、喉がかわいているなら飲みましょう。飲んだほうが話しやすいです。決して失礼ではありません。その場合、「お茶いただきます」と一言添えれば、じゅうぶんです。お茶やコーヒーは飲むために出しているのであって、飲まないかどうかを試すために出しているのではありません。 面談中、なにはともあれ「いい姿勢」と「笑顔」だけは常に注意しましょう。
(9)終わり
面談が終わったら、「お忙しいところ、ありがとうございました」と元気に言ってお辞儀し、立ち上がります。
□ 担当者が立って送ってくれる場合。
後に従いましょう。
会社の玄関などで、担当者が「じゃ、こちらで失礼します」といったら、立ち止まって担当者のほうを向き、もう一度「お忙しいところ、ありがとうございました」と深くお辞儀して、すばやく会社を後にします。
□ 担当者が立たない場合。
   ・「本日はありがとうございました」といってお辞儀をして立ち上がります。
   ・ドアまで行き、もう一度振り返って担当者に「ありがとうございました」とお辞儀し、「失    礼します」と言って、ドアから出ます。
   ・ドアは静かに閉めます。
(10)会社を出る
コートを持っている場合、会社を出るまでコートを着ません。会社を出たら着ましょう。
最初にもお伝えしましたが、近所で休んでいると、会社の人に会うこともあるので、早く会社から離れましょう。

次回は店舗見学です。

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