アパレル業界就職への道VOL.6

2013年03月14日増田恵一(キャリアカウンセラー/文化服装学院キャリア支援室室長)

言葉遣い

さて、今回は正しい言葉遣いを学びましょう。 私もこの仕事をしていますので、たくさんの就活ハウツー本(就活という略語も若干抵抗がありますが、現在はOKのようです)を読みます。そこでいつも「正しい言葉遣い」のところになぜこれが含まれていないのだろうと思う事柄がひとつあります。「うん」という返事です。面接試験などで答えた内容はすごくいい、ところが最初は緊張気味に「はい」といっていたのが、いつのまにか「うん」が出てきてしまっています。困ったことにそこで企業の方々と打ち解ければ打ち解けるほど、そうなりやすい。更に人とのコミューケーションが自分では得意だと思っている人ほど、そうなりやすい傾向があります。
企業は皆、採用にあたって「人間性を尊重します、本音で自分を表現してください」的なことをおっしゃいます。しかし勘違いしてはいけないのが、「常識あっての人間性」なのです。
(1)学生言葉を使わない
「やっぱ~」
面接など緊張している時にやたらと連発してしまう人が多い。面接官は失笑。
「~的には」
若者が使う言葉の代表格で、私といわずに私的にはということで、自分の意見を曖昧にしている感じを受ける。
「~個上(~こうえ)」
これは思わず使ってしまいそうな言葉で、「2個上の先輩」とか、「2個下に妹」がなどといってしまいがち。
「~じゃないですか」
今、景気が多少よくなっているじゃないですか、だから・・・。
日常会話では良く使われますが、就活の場で用いる言葉としては不適応です。
「~系、~な感じ」
体を動かす感じの仕事が自分には合っているので・・・。
典型的な若者言葉。アキバ系、不思議系、と巷では良く使われるがNG項目です。
「なにげに」
なにげにこの仕事に向いていると思います・・・。
なにげって何だよ!との声が聞こえてきそうです。頭の悪い印象も与えそう。
「てゆうか」
てゆうか、○○な意見もありだと思います・・・。
人を小馬鹿にした印象を与えることがあります。
「やばい」
やばいのは君の言葉遣いだよ!との声が聞こえてきそうです。
(2)言葉癖に気をつける
「えっとー」「なんか」「あのですね」「~なんですよね」
自分でも意識せず使ってしまう。更にここまでいってしまってたら大変。
「ですから~」「先ほども申したように~」
できれば避けたい言葉。非難するニュアンスの言葉。「なぜ何社受けても面接で落ちてしまうのだろう?」「答えは簡単、面接官は怒ってます!」
(3)クッション言葉
要点の前にはさむ言葉。相手に柔らかなイメージを与える言葉なのでタイミングよく使おう。
「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「失礼ですが」「よろしければ」「誠に恐縮ですが」「さしつかえなければ」「ご迷惑でなければ」「お手数ですが」「あいにくでございますが」「せっかくでございますが」「勝手を申して恐縮ですが」
例:「恐れ入りますがor失礼ですが、(もう一度お名前をおっしゃって頂けませんでしょうか)」   「さしつかえなければ、(お電話番号をお聞きしてもよろしいでしょうか)」
「勝手を申して恐縮ですが、(その日はどうしても都合がつかず・・・)」
(4)すり替え話法
否定形を用いずに、肯定形で表現する。
例:「体格がいいですね、学生時代は何か運動をやられていたのですか」
「いいえ、学生時代に運動は何もやっていません」

「体格がいいですね、学生時代は何か運動をやられていたのですか」
「はい、学生時代は運動部ではありませんが、生まれつき体が丈夫で体力には自信があります」
すり替え話法は相手の気持ちを痛めない、感情を逆撫でしないための話法です。せっかくりっぱな体系ですね(うちの会社でバリバリ働いてもらえそうだ)、と切り出したのに、最初から「いいえ」で答えてはよくありません。同様の話法に「イエスアンド話法」があります。これも相手の主張に対して直接「しかし」と反論するのではなく、「実は」などと対応して相手の感情を逆撫でしないための話法です。
(5)目上に対して不適切な言葉
「ご苦労様です」「頑張ってください」「私がお教えします」
これは常識でしょう。しかし意外とつい口をすべらせてしまうのが、「御社のブランド○○は私がデザインした作品とテイストが近く・・・」などです。そのようなつもりでいったのではなくても、相手は「自分を何様だと思っているの」となります。
(6)頻出単語を丁寧な言葉に改めるだけで、ぐっと丁寧な言葉遣いになります
尊敬語に謙譲語、丁寧語、時間があればじっくりと学ぶべきですが、とりあえずこのくらいを頭に入れておくだけでも違います。
(例)
すごく 大変・とても
ちょっと 少々
このあいだ 先日・以前
あとで のちほど
バイト アルバイト

(7)会社の呼び方・書き方
一般的に「御」は話し言葉、「貴」は書き言葉です。しかし現在では文書内でどちらを使用しても問題ありません。
基本的には「御」や「貴」をその団体の種類名の頭につけます。
(例)
会社 御社(貴社)
銀行 御行(貴行)
信用金庫 御庫・御金庫(貴庫・貴金庫)
信用組合 御組合(貴組合)
団体 御団体(貴団体)
協会 御協会(貴協会)
財団法人 御財団(貴財団)
学校 御校(貴校)
病院 御院(貴院)

(8)頻出する言い回しに気をつけよう。
(例)
~と言います ~と申します
どうもすみません 失礼いたしました
すみませんが 恐れ入りますが
悪いのですが お手数ですが
やってくれませんか お願いできませんでしょうか
電話ください お電話をいただけませんでしょうか
待ってくれませんか お待ちいただけませんでしょうか

次回は企業に電話やメールをする時の注意点をお話していきます。

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