アパレル業界就職への道VOL.3-②

2013年01月17日増田恵一(キャリアカウンセラー/文化服装学院キャリア支援室室長)

自己分析

(1)他者からみた自分
前回は、自己分析するうえでの注意点を説明しました。今回は実践です。
最初は、家族や友人が自分をどのようにみているかを聞くことから始めます。
自己分析シート1
案外、自分では気が付いていないことが多いので面白いはずです。
長所は何だか照れるけどうれしい。逆に短所を聞くとムッとすることもあるでしょう。でも、自分のことをわかってくれている人達の助言ですから、ありがたく聞くようにしましょう。様々な関係の人達に聞くことによって、リアルな自分が見えてきます。
(2)自分史の作成
幼少期から現在に至るまでを振り返り、興味や関心をもったこと、影響を受けた出会いや出来事などの体験を書き出します。特に人格の形成に影響を与えるのは、出会いと出来事であるといわれています。そしてその出会いと出来事の中に、後で必要となる自己PRのキーワードが隠れています。ここまで書ければ自分像をより鮮明にすることができます。
自己分析シート2
(3)戦略的自己分析(本当の自分を知るための自己分析)
前回でもふれたとおり、自己分析は特に充実していない、怠けた、甘やかされた人生を送っていた人は、「小さな自分」に気付いて落ち込むことになります。つまり厳しい現実と向き合うことになります。でもここで引き下がってはいけません。リベンジするためには、過去の自分を直視しなければなりません。ここで逃げたら、また今までと変わらない人生をくり返すだけなのです。
自分に対して3つの質問をしてみましょう。
・人より全力を注いだことはありますか?
・人より少しだけでも自慢できることはありますか?
・人より強烈に好きなことはありますか?
もし答えにひとつもイエスがなかったら、今までに出会ってきた多くの人達の中から、あなたに影響を与えてくれた人達をリストアップしてみましょう。その人達を思い出すことで、自分にとって今まで何が重要だったのかが不思議なほどわかってくると思います。
自己分析は何度でもくり返してください。自分に対しての質問は、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どのように、どうした、それはなぜ?)を意識しながら、なるべく自分の体験を盛り込み「具体的」に書き出してください。
しかし、もう一度いわせて頂きますと「自己分析をしっかりして、自分の適職は何かやこれからの人生について考えろ」というのは、自分の能力への過信や仕事に対する一方的な思い込みを助長してしまうこともあります。つまり「自分探し」のやりすぎは就職逃避を招く場合もあるのです。
内定をもらえない人達の行動パターンを見ていると、視野が狭く「これがしたい」「こうじゃないとイヤ」と身の程を知らない贅沢をいっている人が多いです。最初から行動範囲を狭め、時間ばかりが経過し、内定が決まらず焦り始める。そして最後は妥協して「どこでもいいや」になってしまう。これを「逆三角形の行動」といいます。反対に最初は色々な情報や人に触れ、だんだんと希望職種を絞っていく「三角形の行動」は、「これがしたい」「こうじゃないとイヤ」から出発していません。現実をしっかりと認識しながら、徐々に自分を見つけていきます。どちらがよいかはいうまでもありません。

次回は「職業研究・企業研究」へすすみます。
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