『装苑』2008年6月号
マリー・アントワネットの人生を追体験 大回顧展開催
数々の伝説を生み、あらゆる分野の芸術家たちにインスピレーションを与えてきたフランス最後の王妃、マリー・アントワネット。彼女の足跡をたどるエキシビションが、その質の高いキュレーションで評価を得ているグラン・パレ美術館で開催されている。マリー・アントワネットの肖像画の数々はもちろんのこと、彼女がインクをたらして染みを作ったことが、その後の末路を暗示していたとされる有名な結婚宣誓書、当時の高級家具職人ジョルジュ・ジャコブによる華やかな応接セット、愛嬌あふれる顔だったことがわかるフェルゼン伯爵のポートレートなど、300点以上のゆかりある展示品は実に興味深いものばかり。首飾り事件(レプリカのネックレスも展示)からかげりが見え始め、牢獄のコンシェルジュリーを経てコンコルド広場で終わる彼女の人生を、当時の風刺版画や批判書などを交えて見せてもいる。史実とは異なり、かなり脚色されてはいるものの、池田理代子作の「ベルサイユのばら」、あるいは遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」で予習していくと、より興が増すに違いない。
マリー・アントワネットの人生を追体験 大回顧展開催
数々の伝説を生み、あらゆる分野の芸術家たちにインスピレーションを与えてきたフランス最後の王妃、マリー・アントワネット。彼女の足跡をたどるエキシビションが、その質の高いキュレーションで評価を得ているグラン・パレ美術館で開催されている。マリー・アントワネットの肖像画の数々はもちろんのこと、彼女がインクをたらして染みを作ったことが、その後の末路を暗示していたとされる有名な結婚宣誓書、当時の高級家具職人ジョルジュ・ジャコブによる華やかな応接セット、愛嬌あふれる顔だったことがわかるフェルゼン伯爵のポートレートなど、300点以上のゆかりある展示品は実に興味深いものばかり。首飾り事件(レプリカのネックレスも展示)からかげりが見え始め、牢獄のコンシェルジュリーを経てコンコルド広場で終わる彼女の人生を、当時の風刺版画や批判書などを交えて見せてもいる。史実とは異なり、かなり脚色されてはいるものの、池田理代子作の「ベルサイユのばら」、あるいは遠藤周作の「王妃マリー・アントワネット」で予習していくと、より興が増すに違いない。
「Galeries Nationales du Grand Palais」
3 avenue du Général Eisenhower 75008, Paris TEL01 44 13 17 17
6月30日まで 10時〜20時(水曜〜22時) 火曜、5月1日休
http://www.rmn.fr/

会場内にはラデュレのスタンドがあり、マカロンを買うことができる。

グラン・パレの外観。

マリー・アントワネットのお抱え画家、ヴィジェ・ルブラン夫人による肖像画。

20世紀になって作られた「首飾り事件」のレプリカネックレス。
Text & Photographs : Tomoaki Shimizu
Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古い縫いぐるみ集めが趣味。
Tomoaki Shimizu
清水友顕●パリ在住。ステューディオ・ベルソー卒業後、いくつかのブランドでの研修を経て、主にファッションを扱うジャーナリストに。ライフワークは週末の蚤の市・古物市めぐり。レコードと古い縫いぐるみ集めが趣味。



