『装苑』2010年04月号 London
OAT MONTIEN
OAT MONTIEN
タイ・バンコク生れのオアト・モンティエンはロンドンで活躍する若きイラストレーターのうちの一人。オーストラリア・シドニーでグラフィックデザインを学び、紀伊國屋書店が海外で主催するKinokuniya Digital Art Prizeをはじめ数々の賞を受賞し注目される。卒業後ロンドンに渡り、名門セント・マーティンズ美術大学のMAコミュニケーションデザイン科に所属しながら活動する。葛飾北斎とフランシス・ベーコンに影響を受けているというその作品は、繊細でグラフィカルな構図をバックに若い人物の肖像画が自己探求的に描かれている。ファッションに陶酔した若者の内面が等身大に映し出されていて、そこがまた共感を呼ぶのか、ディオール オムをはじめとするファッション業界からのコミッションが多い。ファッションを"身にまとうことができるアート"として認識しており、これまでもいくつかのレーベルのもとで働いたり、デザインにかかわったりと、イラストレーションの域を超えて貪欲に活動する。ファッションとアートがエネルギッシュに交差するロンドンを体現したようなこの若者を応援したい。
![]() |
text & photographs : Junya Yamasaki
山崎純哉●日本で映画雑誌、映画宣伝の仕事に携わった後、英国ゴールドスミス大学のMA写真科を経て、フランスのパリ・セルジュ国立高等芸術学校で現代美術を学ぶ。
卒業後ロンドンに渡り、ドーバーストリートマーケットに勤務。
現在はフリーランスで活動。動くものなら何でも食べるジャーナリスト。






