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Sao Paulo Collections

2011-'12 A/W Sao Paulo Collection

2011-'12 秋冬。サンパウロコレクション。

2011.03.30 update | COLLECTION

長井美樹(PR01.)=文
text:Miki Nagai(PR01.)
上野 洋右(PR01.)=写真
photographs:Yosuke Ueno(PR01.)
www.pr01.com

上の写真は、Sao Paulo Fashion WeekのロゴであるSPFW会場内での光のインスタレーション。

Special thanks:
ジェイインテル J-inter
ルミノシダデ Luminosidade
モニカ メンデス コミュニケーションズ
Monica Mendes Communications
エミカテミックス MIKMIX

世界のファッションウィークカレンダーにおいて最も早い時期に開催されているのが、サンパウロファッションウィーク。ブラジル サンパウロ市内、イビラプエラ公園にある、オスカー・ニーマイヤー設計として有名な展示面積30,000平方メートルの大型展示会場ビエンナールとMAM/SP (サンパウロ近代美術館)にて2011年1月28日〜2月2日の6日間に31ブランドのショーが行われた。初回から今シーズンまで、同会場にはファッションウィークのために、のべ200万人以上もの人が訪れている。

ブラジルファッション文化の確立。

今期で15周年を迎えるSPFWことサンパウロファッションウィーク。今日、ブラジル国内においては、ただのファッションイベントという枠を超えた文化としてのポジションが確立しており、都市環境デザイン、ライフスタイル、経済にも大きな影響を与えている。

SPFWを主催するルミノシダデ社は、ブラジル国内の30,000社の企業とアパレル生産、繊維業等ファッション産業の活性化を図ってきた。モデル大国のブラジル独特のアイディアで、大学の学科項目にモデルコースを設立するなどユニークなファッション戦略を成功させ、一年で500億レアル(2,500億円相当)の売上向上と200万人のブラジル人の雇用に成功した。

さらに、年2回のファッションウィ−クでは、ラテンアメリカ各国を中心に、今やアメリカ、フランス、オーストラリア、中国、韓国から訪れるバイヤーやプレスも多く、滞在中の観光業やサービス業の売上も大きなものとなっている。また、一流モデルの登場やハリウッドスターをモデルに起用したファッションショー(今期は、パリスヒルトン、アシュトンカッチャーなど)が国際的なメディアの来場を促している。

4年前からは、エコロジカルなファッションウィークを目指した運営方法を取り入れており、会場壁面や座席の素材には再生可能な段ボールを利用し、4種類に分別できるゴミ箱も随所に設置。CO²を中和するアイディアも提案し、地球温暖化を訴えた世界初のファッションウィークとして注目を集めたことも特筆したい。

現在、ファッションウィークはブラジルの顔の一つと云っても過言ではなく、大切なメッセージ発信源としての役割も担っている。

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書店にはファッション関係の本が並び、アートイベントも同時開催。ビーチにまでファッション気分は広がっていた。

トレンドの傾向とこれからのSPFWの展望。

オリジナリティー溢れるミュージシャンや建築家、アーティストと親交の深いブラジリアンデザイナーが生み出す今期のトレンドは、円をテーマにしたフェルナンダ ヤマモト(Fernanda Yamamoto)や オスカー・ニーマイヤー建築のタイルアーティストとして有名なアトスブルカンにインスピレーションを受けたというロナルド フラガ(Ronaldo Fraga)など、幾何学模様や建築などがデザインソースとなり、アーティスティックで独創的な世界観が表現された。

また国際的に活躍しているベテランブランドである、ヘルコビッチ アレキサンドレ(HERCHCOVITCH;ALEXANDRE)、オスクレン(OSKLEN) 、ユニクロとのコラボレーションブランドとして話題となったジュリアナ ジャブール(Juliana Jabour)は、まだまだカクテルドレスなどの需要が高い国内市場に対して、エレガントでありつつも様々なシーンでコーディネートできる、自由自在なタウンユーススタイルを発表した。

ファッションショーの演出が毎度評判となるネオン(NEON)、アマポ(AMAPO)は、 ショーの最中から歓声があがり、フィナーレはブラボーの声と共にスタンディングオベーションとなった。他都市のファッションウィークでは中々見られないこの熱狂的な観客に、ファッションシーンがいかにブラジルの柱の一つとして盛り上がっているかを実感した。

ブラジルファッション業界全般として、国内需要や輸入額もうなぎ昇りだというが、まだまだ秋冬の展開となると、気候の特質もあり、重衣料の商品ラインナップの提案という点は乏しい。

これからワールドカップやオリンピックの話題とともに、SPFW (サンパウロファッションウィーク)の国際的認知度はあがる事が予想される。しかしそれに伴い、国際市場を視野に入れた商品提案と、海外マーケットを熟知したパートナーを得ることが、今後ブラジルファッションが国際市場で成功するためには大きな課題となるであろう。

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サンパウロの町と展示会場のビエンナール(上から2段目右)、サンパウロ近代美術館(下から2段目左)。

http://ffw.com.br/desfiles/sao-paulo/inverno-2011-rtw/