ペルシャ猫を誰も知らない
![]()
| 『ペルシャ猫を誰も知らない』 | |
| 監督: | バフマン・ゴバディ |
| 脚本: | バフマン・ゴバディ ロクサナ・サベリ ホセイン・アブケナール |
| 出演: | ネガル・シャガキ アシュカン・クーシャンネジャード ハメッド・ベーダード その他テヘランの ミュージシャンたち |
| 公式サイト: | http://persian-neko.com/ |
2009/イラン/106min
8月7日(土)よりユーロスペースほか全国順次ロードショー
![]()
クリックすると画像が拡大されます
![]()
update : 2010.07.27
今回ご紹介する『ペルシャ猫を誰も知らない』は、イランの首都テヘランを舞台に、アンダーグラウンドで活躍するミュージシャンたちを描いた青春群像劇。
イスラム主義国家のイランでは、ポップミュージックに規制があって、ミュージシャンの活動も検閲局の許可なしにはできないのが現実だそうです。でも、検閲局の目をかいくぐって活動しているミュージシャンたちもいます。映画の主人公アシュカンとネガルも、そんなアングラ界のロックミュージシャン。ふたりは、ロンドンへ行ってデビューすることを夢見て、近く国外へ出る計画を練っています。ある日、便利屋のナデルと知り合ったふたりは、自分たちの曲を気に入ってくれたナデルの手を借りて(バイクに乗っているのが3人)、バンドの追加メンバー探しや偽装パスポート作りに乗り出し、危険を承知でロンドン行きを実現させようとするのですが......。
出演者のほとんどが実在のミュージシャンたち。物語は彼らの実体験が基になっています。音楽にしても他の芸術分野にしても規制が厳しいイランでは、この映画を撮ったバフマン・ゴバディ監督自身も登場人物たちと同じ苦境に立たされているアーティストのひとり。この映画の撮影も、17日間に渡る無許可のゲリラ撮影で行われました。
街の中が写るシーンで、人々のストリートファッションが気になります。イスラムの女性は、頭から足の先まで黒い布で包んでいるイメージがありますが、ここ最近首都テヘランでは若い女性を中心にカラフルな色使いをする人がずいぶん増えてきたと言われます。バンドのメンバーを見ていても男の子たちはTシャツやジーンズ、女の子のネガルの場合はドット柄のチュニックブラウスにボトムはジーンズ(写真2)、それでもベールはやはり離さずかぶっていて、そこへ時どき大きなサングラスをかけたり。
そういう彼らのファッションのことも少し気にかけつつ、映画のなかでかかっているロック、ブルース、ヒップホップなどの出演者たちによる曲の数々、曲のようにリズムよく流れるスタイリッシュな映像、曲の歌詞に込められた彼らのみんなへのメッセージに、耳を傾けてみてくださいね。
text : Aie Shimoguchiya











