第114回 『熱波』

熱波

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『熱波』
監督・脚本: ミゲル・ゴメス
出演: テレーザ・マドルーガ
   ラウラ・ソヴェラル
   アナ・モレイラ
   カルロト・コッタ
配給・宣伝: エスパース・サロウ

公式サイト:www.neppa.net

2012/ポルトガル=ドイツ=ブラジル=フランス合作/118min

7月13日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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モノクロームでつづられる
ノスタルジックな愛の物語

update : 2013.07.02

情感あふれる音楽とモノクロ映像でつづられるラブロマンス『熱波』。今ポルトガルで最も注目すべき監督と噂され、ヨーロッパの権威ある映画評論界からも脚光を浴びているミゲル・ゴメス監督が発表した新作です。世界45か国以上で公開されて話題を呼んでいるという作品。

本作は、死期が近づいた年老いた女主人公が、薄れゆく意識の中で若かりし日の情熱的な恋の相手との再会を願い、愛の記憶をふり返る物語。第一部で老年の主人公の現在が映し出され、第二部では50年以上の時をさかのぼったアフリカの地での出来事が回想されます。

かつてポルトガルからアフリカに移り住んだ裕福な起業家の家庭で育った娘で、大学卒業後に夫と結婚し何不自由のない暮らしを送っていた主人公・アウロラ。ところが、アフリカを放浪するひとりの若者が現れると、その男と惹かれあった彼女は禁断の楽園へ足を踏み入れてしまいます。

サングラスに毛皮のコートを羽織りカジノに入り浸る老女となった現在のアウロラが登場する第一部と、コロニアル時代のアフリカが舞台となる記憶の中の映像としての第二部。それぞれ、「楽園の喪失」と、「楽園」という副題がつけられていて、現代のパートに出てくる映像は35mmのフィルムで撮影されたものであるのに対し、エキゾチックなアフリカのパートは16mmのフィルムで撮影されています。第二部では、セリフのないサイレント映画のような仕立てに切り替わることで、アウロラと男の記憶の物語は神話的とさえいえる雰囲気を帯び展開します。バックミュージックに流れるのはポルトガル語版の60年代の懐メロ、ザ・ロネッツの「あたしのベビー(Be My Baby)」や、アフリカの民族音楽、ピアノの旋律も挿入されます。


text : Aie Shimoguchiya

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