第104回 『マーサ、あるいはマーシー・メイ』

マーサ、あるいはマーシー・メイ

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『マーサ、あるいはマーシー・メイ』
監督・脚本: ショーン・ダーキン
出演: エリザベス・オルセン
ジョン・ホークス
サラ・ポールソン
2011/アメリカ/102min

公式サイト:
video.foxjapan.com/movies/marcymay/

2013年2月23日(土) シネマート新宿 ほかロードショー
シネマート心斎橋ほか全国順次公開

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元信者の心の闇を、映像美で映し出したサスペンス

update : 2013.02.12

山間の農場で集団生活を営むカルト集団から逃げ出したマーサ。マーサが脱走してからの2週間を描いている本作は、二年前、ナタリー・ポートマンがバレリーナの狂気を演じた『ブラック・スワン』の映画スタジオが新たに仕掛けたサスペンスで、サイコ・スリラーとヒューマンドラマがまじり合う異色の内容になっています。

主演のエリザベス・オルセンは、ファッションデザイナーで女優のオルセン姉妹のもうひとりの妹であり、本作が映画デビュー。このマーサ役で早くも多くの映画賞を総なめし、ほかの出演作も2作がつづけて劇場公開される注目の存在です。(『レッド・ライト』、『サイレント・ハウス』が公開)

カルト集団から脱走したマーサは、公衆電話から姉のルーシーに電話をかけます。マーサの震える声に心配するルーシーは、すぐにマーサを迎えに行き、マーサは湖畔の優雅な貸別荘で休暇を楽しむルーシーとその夫と暮らすことになったのでした。

マーシー・メイという別の名前で過ごしたカルト集団での記憶がよみがえるマーサ。そして、マーサがカルト集団にいたことを知らない姉夫婦。姉に今までどうしていたのかと尋ねられても、マーサは真実を言わず、表向き平静を装って過ごし、内心でカルト集団のマインド・コントロールから逃れようともがいています。そんな彼女が無意識にとる行動が、何も知らない姉夫婦を不審がらせます。ルーシーの名前を誰かと呼び間違えたり、湖で平然と服を脱いで泳ぎ出したり、意味深なことを口にしたり、姉夫婦を戸惑わせ、口論にも発展。マーサの心は崩壊寸前まで追いつめられていたのでした......。現在と過去の記憶や、現実と幻想の区別がつかなくなっていくマーサの心の闇。しかし、それは穏やかなトーンの映像美と融合し、描かれていきます。


text : Aie Shimoguchiya

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