2011年3月アーカイブ

11/03/30 Wed 05:29
ガリエラ美術館館長に就任したオリヴィエ・サイヤール氏の初仕事が、
この「Madame Grès - La Couture à l'Œuvre」展である。

「La Couture à l'Œuvre」を翻訳すると、
"創り上げるクチュール"、 "これぞクチュール" 、"ドレスから芸術へ"、などの翻訳ができ、
彼らしい幾重もの言葉遊びが見えてくる。

ガリエラが誇るグレ・コレクションと借り入れたプライベートコレクションを合わせて、
服100点、写真50枚、デッサン100枚と見応えのある展覧会となった。

先ずは、さぁ、御覧下さい。


Musée Bourdellle
16/18 rue Antoine Bourdelle 75015 Paris
開館日:火曜から日曜 10時から18時
閉館日:月曜、祝日
入館料:7ユーロ



<マダム・グレ>
1903年、後にマダム・グレと呼ばれるにジェルメーヌは、パリ ブルジョワ階級に生まれた。
子供の頃は、母親にすら、はっきりとものが言えない内気な少女だったという。

20代に彫刻家を志したが両親の強い反対で挫折。
友人の紹介からクチュールのアトリエで、面白半分に裁縫の基礎を習い始め、ドレス作りに魅せらる。しかし両親はモード界で働く事を嫌い、またも強い反対を受けると、彼女は家をあとにした。

貧しさの中では布を買う事が出来ず、トワールで創作したドレスを見本として売り歩いた。
デザイン画もなく、服としてわかりにくかったのだが、彼女独特の風格が作品には既にあり、少しずつだが、バイヤーが注目するようになったという。

1934年、才能を認めてくれた資産家の後押しで、メゾン「アリックス」をオープン。
アリックスという名前は彼女をクチュールの世界に誘った友人の名であった。

直ぐにヨーロッパの社交界の熱狂的な指示を受けるようになり、顧客名簿にはギリシャ、英国、ロシアのヨーロッパ王侯貴族が名を連ね、アメリカン・ヴォーグで紹介されるとヴィヴィアン・リー、グレタ・ガルボなどのハリウッドスターの名がさらに加わった。

この頃、人々は彼女をマドマーゼル・アリックスと呼んだ。

1936年、パリ万博でフランス館を受け持った「アリックス」が彫刻にドレープした衣装を着せて、大きな話題となる。

メゾンの人気が頂点に達するにつれて、芸術家肌のジェルメーヌと商売優先の資本家との間には溝が生まれ始め、関係の修復は不可能にまでなってしまった。

1941年、彼女は信頼する職人達とメゾンを辞め、新たな「アリックス」を築こうとするが、
既に資本家はメゾンの名前を商標登録してしまっていた。

翌年に支援してくれる多くの顧客のお陰で、夫の名前セルジュを逆さにした、「Grès」というの名でメゾンをオープン。
しかし、パリにもナチの靴音が響く大戦中にナチへ反抗し、6ヶ月で閉めざるを得なくなったのだ。

戦争が終わり、メゾンが再び本格的なスタートを切ったのは1945年であった。

その後は数々の美しく、気品ある作品を発表。

マダム・グレと呼ばれ、多くのモードの賞やタイトル、クチュール組合の会長も務め、2つの勲章をも手にして、栄光の中でモード界を走り抜ける。

しかし、1984年にメゾンが買収、転売され、またしても名前を奪われることとなった。

1993年に神に召された時には赤貧の中にあったという。



参考資料
-パリ市発行記者用資料
-「グレの世界」文化出版局


Texte : C.H










11/03/29 Tue 18:31
1927年の創立以来、イヴ・サンローラン、ヴァレンティノ、三宅一生、アンヴァレリー・アッシュ、
マキシム・シモアンス、、、数々の世界的なデザイナーを輩出してきたパリのモード学校、
L'ECOLE DE LA CHAMBRE SYNDICALE DE LA COUTURE PARISIENNE が、
パリ2区、 119 RUE REAUMURに移転しました。

chambresyndicale001.jpg内装を担当したのは、マウリツィオ・ガランテ。
天井からは10万本もの色鉛筆が下がり、
chambresyndicale003.jpg入り口ではサボテンがお出迎えです。
chambresyndicale004.jpg
2200平米の広さを持つ校内。
chambresyndicale005.jpgオープニングセレモニーには、
フランス オートクチュール・プレタポルテ連合協会のディディエ・グランバック会長、
chambresyndicale007.jpgクリスチャン ディオール社長シドニー・トレダノ氏、
chambresyndicale008.jpg学校をサポートしている方々をはじめ、多くの卒業生やモード関係者が門出を祝いました。

その中で、マガジン「Faux Q」の編集長 アンチゴンさんは、このバッグで日本に暖かい声援を送って下さいました。
chambresyndicale006.jpg本当は、ブログを書く事にためらいがありました。
でも、今私達が出来る事を一生懸命にやることが私達の役目なのだと思います。
節電の為、ブログを見ることができなくても、見れるときが来た時にパリのこの時を見て頂ければ、
少しでも見ている方に興味を持って頂ければ、やっている意味になるのかもしれないと思います。

このセレモニー会場でも、多くの方々から私達はお見舞いの言葉を頂きました。
「私にとって日本は外国じゃないのよ、友人の国なの」
「大変だけど、日本人は絶対、この危機を乗り越えられる、だって日本人だからね」
「日本は、また立ち上がるって信じてるよ」
「私にとって日本は第二の故郷だから、今直ぐにでも戻りたい。日本の家族がいるからね」
涙を流しながら、言葉につまる方もいました。


これからも、お伝えしていきますね。

パリ支局一同













11/03/24 Thu 13:24
マダム・グレのパリで初めての回顧展がMusée Bourdelleで3月25日から始まります。

詳しい展覧会の様子は近日中に動画にて発信します。
お楽しみに!!

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私たちは文化出版局の発行している雑誌、装苑、ミセスの取材や情報提供などの仕事をはじめとして、文化服装学院、文化学園大学、文化学園大学短期大学部、文化ファッション大学院大学とフランスの色々な機関との交流のお手伝いをしております。

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