イタリアのトスカーナ州フィレンツェで、年に2回開催されている紡績業界の国際見本市

「Pitti Immagine Filati ピッティ・イマージネ・フィラーティ」が7月6日から8日までの3日間開かれました。
67回目となる今回は、新たに「FEEL THE YARN - 毛糸を感じよう」と題された未来のニットデザイナーの為の初のコンペティションが行なわれました。
『未来?』
そうです、世界的に有名な5つのモード学校( Polimoda-伊 / Central St.Martins College-英 / Royal College of Art-英 / Fh Trier-独 / 文化服装学院 )で現在学んでいる生徒たちが参加したコンペティションなのです。
会場はかってフィレンツェの守りの要であったバッソ要塞(16世紀の建物)。
各ブースでは、それぞれに趣向を凝らして自社の製品をアピールしています。
糸男!
洋服ではなく、ボタンやポケットを付けた生地をかっこ良くディスプレー。
糸と生地というシンプルな商品ですが、出展している物の品質の高さ、飾り付けのセンスの良さには感心しました。
そして、ここを訪れるのは世界中から集まったバイヤーやデザイナーの方々です。
「FEEL THE YARN」コンペティションの勝敗はそのプロの方々と審査員6名による投票で決められました。
実はコンクールがスタートしたのは今年の3月なのです。
学生たちは3月に一度イタリアに集まり、1週間のワークショップの後、作品に必要なヤーンと技術の提供を受けて学校に戻りました。
それから作品制作に入ったのです。
選抜校となった文化服装学院からは3名が参加し、おおいに奮闘しました。
縄手 香南さん
「得意な鉤編みで、イタリアのイメージであるカッコ良さとセクシーさを表現しました。」
嶋田 隆弘さん
「一本の細い糸からどの様な形が作っていけるのか?と考えました。」
石栗 洋祐さん
「新車のフェラーリと事故ったフィラーリをイメージして作品を作りました。」
優勝はドイツのトーリア大学 4年生のヴィオラ・ヴィディヤヤさんに決まりました。
「透明感があり、薄くて軽い感じと硬くて重いボリューム感をニットで表現したかったのです。」
写真は左から:
C.P.F.社のMr.Lucchesi、Ms.Widjaja、Pecci社のMr.Pecci、TOSCANA PROMOZIONE社のMr.Ignesti。
コンペティションの広報として、学生とプレスへのインフォメーションや手配を担当されたMrs.Bignami。
紡績を商うだけではなく、紡績をデザインする若い才能を育てようとするコンペティションが幾つものイタリアの会社の協力で作られました。
優勝は一人だけのものですが、学生たちにとって、同年代の作品を見ることは大きな刺激になったようです。
フィレンツェの街で若い才能が大きく開花して行く事を願います。
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また、「装苑10月号-8月末発売」でもお伝えする予定ですよ、どうぞ、お楽しみに!
Photos et Texte / C


