2009年11月アーカイブ

09/11/26 Thu 00:04
"Les enfants modèles ポーズする子どもたち" と題された展覧会が、
Musée national de l'Orangerie オランジェリー美術館で始まりました。
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入り口直ぐに飾られているのはジャック- エミール・ブランシュの「画家トーロゥとその家族」。
この絵がこの展覧会のテーマである芸術家の父や母を持った子供の心情とは?を暗示している様です。

Jacques Emile Blanche "La famille Thaulow" 1895年
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lesenfantesmodeles20091124_004.jpgモネやルノワール、ピカソなどが子供をモデルとした作品をご覧になったことがあると思います。
彼らは自分の子供も頻繁にモデルにしました。

Pierre-Auguste Renoir "Claude Renoir, Jouant" 1905年
lesenfantesmodeles20091124_021.jpg作品の中の子供は幼く、愛らしく、微笑ましい。

Alexandre Charpentier "Linette Aman-Jean" 1908年
lesenfantesmodeles20091124_009.jpgそして、いつも家族の中心。

Victor Prouvé "La Famille" 1898年
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lesenfantesmodeles20091124_006.jpgもし偉大な芸術家の子として生まれたとしたら、自分の可愛らしい姿が永遠の芸術作品として大きな美術館に飾られることも夢ではない。

Mary Cassatt 左1889年、  右1897年
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なぁ〜んて、普通は思いますよね、でも実は。。。。

Paul Mathey "Enfant et famme dans un intérieur"1890年
lesenfantesmodeles20091124_011.jpg子供にとっては、たぶん1分でもじっとしているのは辛いでしょう。
でも、ポーズをとって、我慢しなきゃいけないのです。

Henri Rousseau "L'Enfant à la Poupée" 1904年
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動いたり、しゃべったりすると、「黙って! 動かないで!」と叱られるのです。
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偉大な芸術家を親に持ったが故に自分の子供の時の性格までがキャンパスに描かれ、ずっと美術館に飾られるのです。。。

この子はちょっと神経質そう。。。

Louis Bouquet "La fillette à la poupée" 1922年lesenfantesmodeles20091124_017.jpgこの男の子は内気で、恥ずかしがり屋の様に見えます。

Constant Le Breton "L'enfant aux soldats de plomb" 1938年
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左Paul Gauguin "Clovis Gauguin"1886年
右Paul Cézanne "Portrait du fils de l'artiste" 1880年
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気の弱いセザンヌは、厳格な父に息子と内縁の妻の存在を長い間隠していました。
この絵を描いたときにもモデルの彼は公には存在していないのです。

ゴーギャンはまじめな証券マンで、5人の子持ち、日曜画家でした。
ですが株の大暴落で、「絶対に安定した生活なんかないんだ、やりたい事をやった方が良いんだ。」って、
妻子を顧みらず、画家に専念。。。はぁ〜、そんなん困りますよね家族は。


ピカソは繰り返し自分の子供をモデルに使いました。
lesenfantesmodeles20091124_042.jpgPablo Picasso "Paul dessinant デッサンしているポール" 1923年
lesenfantesmodeles20091124_039.jpgこの絵を描いている時にピカソは息子にも芸術家のセンスを欲したのでしょうか?
だとしたら、あまりにも偉大な父親の存在は大変かもしれないですね。

Pablo Picasso "Maya à la poupée" 1938年
lesenfantesmodeles20091124_041.jpg我慢して、ポーズを取っていても友達や兄弟がちょっかいをかけて、笑わせたりします。
でも、それで動くと叱られるのです。。。

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そんな"ポーズを取らされたモデルたち"の御陰で私たちは素晴らしい作品を鑑賞する事が出来ます。

Berthe Morisot "Eugène Manet et sa fille dans le jardin de Bougival" 1881年
lesenfantesmodeles20091124_025.jpgAugustin Rouart "Enfant au citoron" 1945年
lesenfantesmodeles20091124_058.jpgMaurice Denis "La Boxe" 1918年
lesenfantesmodeles20091124_049.jpgMaurice Denis "La Cabine de bain"1915年
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Lucien Jonas "La belle histoire" 1921年
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Augustin Rouart "Enfant dormant nº1" 1945年
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展覧会の最後には8分間のフィルムが流されていて、その中でArditi, Belmondo, Brayer, Picasso等々のモデル達が絵を描かれていた時の気持ちを語っています。

「本当に、じっとしている事は苦痛でした。でも大声で怒鳴られるのが怖かったんです。」、
「少しでも動くと凄い形相で父から睨まれるのです。」、
「私は我慢出来ても、弟は可哀想でしたね」、
コメントの多くは「モデルはつらいよ!」感が溢れています。

子供の心情を聞くと複雑な思いには、なりますが、子供であるモデルにスポットをあてた面白い展覧会です。
足を運ぶ価値有りですよ。

2010年3月8日まで、
Musée national de l'Orangerie
Jardin des Tuileries 75001 Paris
開館時間:9時〜18時
閉館日:火曜日
入場料:9.5ユーロ
地下鉄:Concorde 1、8、12番線

Texte et Photo / C


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09/11/18 Wed 04:15
"Les Pâtisseries Fashion ファッション パティスリー" と題された
Café de la Paix カフェ ドゥ ラ ぺ」と
ファッション・デザイナーがコラボするパティスリー作りは5年前から始まりました。

既にコラボに参加したデザイナーはシャンタル・トーマス、アニエス・べー、マルテ+フランソワ・ジルボー等々で、12名と1組を越えました。

そして、今回は人気デザイナー、Barbara Bui バルバラ・ビュイさんの登場です。

「Douce Rebelle 甘い反逆者」と名付けられたパティスリーはブラックチョコレートに銀箔をあしらい、中のアーモンド風味の柔らかいビュスキュイには洋梨のムースとジュレが隠され、
全体の味を引き締める為の酸味にライムの皮とコンポートが使われています。

「う〜〜〜〜〜ん、美味しかったぁ。」
barabarabuicafedelapaix20091117_004.jpgはい、ご紹介します。
左がバルバラさん、右が38歳の若さで110人の料理人の頂点に立つChristophe Raoux クリストフさんです。
(カフェはグラン・ホテルの中にあり、彼はその総料理長なのです。)
barabarabuicafedelapaix20091117_001.jpg「私の頭の中でイメージした風味を言葉にし、クリストフに伝え、彼がこの味を創り出してくれました。
香水を創る時と同じ様な感じでした。」とバルバラさん。
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「Douce Rebelle 甘い反逆」は2010年1月16日から5月15日まで、
個数限定で「Café de la Paix カフェ ドゥ ラ ぺ」でお楽しみ頂けます。
お値段は15ユーロ(約2000円)です。

Place de l'Opéra, Paris 75009
Tél 01 40 07 36 36


Texte et Photos / C
09/11/14 Sat 00:49
この方をどこかでご覧になったことはありませんか?

真っ黒な衣装とサングラス、高く頭を結い上げた独特なスタイルのジャーナリスト、Diane Pernetさんです。

彼女のブログ「ASVOF」は1日のアクセスが6000を数える人気ブログで、
ファッション、アート、映画、音楽、スポーツ、雑誌、パリのお勧めショップなどなどを取り上げています。
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彼女は常々「ファッションはもう写真だけでは、紹介出来ないのよ。動画で紹介するべきなの」と言っていて、その言葉を体現したのが今回の「ASVOFF」なのです。
ブロブ名にプラスされたFはフィルムのFです。
テーマはファッション、スタイル、ビューティに限られ、今年は50のショート・フィルムが紹介されました。

名誉審査委員長はデザイナーのRick Owens。
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今話題沸騰の若手デザイナー、Gareth Pugh。彼が制作した2009年−2010年秋冬コレクションのフィルムも上映されました。
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グランプリを取ったのはGeorgie Grevilleの『I wanna be your dog』。
モデルのキャスティングの様子をシニカルに描いた作品です。

プレス向け上映会では、出品されたフィルムを3時間近く見続けましたが、コメディ仕立てのものからオカルト風なものまで、様々な角度からのアプローチで最後まで飽きずに観れました。ファッションはやっぱり面白い!と思わせてくれるフェスティバルです。


Texte et Photos / A
09/11/06 Fri 02:01
マレ地区にあるアズディン・アライアのギャラリーで、
「Memphis Blues」と題された展覧会が開催され、レセプションが開かれた。

Memphis(メンフィス)は、1981年にインダストリアルデザイナーで建築家の
エットレ・ソットサスによって結成され、イタリアを中心に世界中のデザインや
建築に多大な影響を及ぼしたデザイナー集団である。
1970年代の保守的なヨーロッパ家具のデザインとは対照的なカラフルでポップな
デザインが当時の人々に衝撃を与えたそうだが、今見てもその個性溢れる家具は新鮮だ。

展覧会にはグループの中心であったソットサスの作品をはじめ、
この展覧会の演出家でもあるミケーレ・デ・ルッキや
日本人デザイナーの倉俣史郎、梅田正徳らの作品も展示されている。


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先ずはアライアさんにご挨拶をさせて頂きました。
昨年の8月には装苑のインタヴューでもお世話になりました。
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このスペースはアライアのショーにも使われます。
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倉俣史郎作、"KYOTO"
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ハビエル・マリスカル作、"HILTON"
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エットレ・ソットサス作、"CASABLANCA"
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梅田正徳作、"RING"
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倉俣史郎作、"NiKKO"
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ミケーレ・デ・ルッキ作、"KRISTALL"
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ミケーレ・デ・ルッキ作、"RIVIERA"
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ミケーレ・デ・ルッキ作、"LIDO"
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エットレ・ソットサス作、ガラス細工
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大勢の人で賑わう会場入り口
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Galerie Azzedine Alaïa
18 rue de la Verrerie
75004 Paris
11時〜19時
入場無料

2009年12月4日まで。


Texte / M
Photos / C

09/11/03 Tue 02:39
「Astérix au Musée de Clunyアステリックス、クリュニー中世美術館へ行く。

Astérix アステリックス、と聞いても、殆どの方は???じゃないかと思います。

フランスでは大人気コミックなのですが、なんせフランス人にしか可笑しくない駄洒落が多いし、物語の時代背景が日本人にはあまり馴染みがないので、日本で数冊出版された本も売れなかった様です。

ジェラール・ドパルデュー、アラン・ドロン、モニカ・ベルチなどの有名な俳優が出演した実写版の映画も日本では公開されていません。

ガロ・ロマン時代、カエサル(ジュリアス・シーザー)が現在のフランス全領土を占領しつつあった頃、
カエサル率いるローマ軍に立ち向かうフランスのブルターニュ地方の村に住む主人公アステリックスとその仲間達の物語が「アステリックス」です。

はい、この看板の方がアステリックスさん。
IMG_2818.jpg
実はアステリックスが誕生したのは1959年。
今年50周年ということで、記念の展覧会が彼の宿敵ローマ人が建てた浴場跡のあるクリュニー中世美術館で行われているのです。
le bain et le miroir0002.jpg
内容は、原画約30点と原作者のルネ・ゴシニとアルベール・ユデルゾ、二人の制作過程を紹介したものですが、看板以外の全ての展示物は撮影禁止でした。

展覧会規模が小さいのと、やはり馴染みがないので、
折角フランスの人気コミックをローマ遺跡で紹介するという、良い企画なのですがあまり楽しめないかもしれませんね、日本人は。。。。残念。

同美術館にあるフランスのお宝の一つ「貴婦人と一角獣」のタペストリーを見に行くついでに程度にお出かけ下さい。

2010年1月3日まで。
Musée de Cluny, musée national du Moyen Âge
6 Place Paul Painlevé 75005 Paris
開館時間:9時15〜17時45
閉館日:火曜日
入場料:8ユーロ

Texte et photos / C
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