2009年9月アーカイブ

09/09/23 Wed 01:08
印象派の画家RENOIR(ルノワール)の後期作品を中心とした展覧会が、
Grand Palais,Galeries nationales( グラン・パレ・ナショナル・ギャラリー )で始まります。
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ではでは、どのような展覧会になっているのか、早速、一般オープン前にご紹介!
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作品のみの撮影は美術館から許されていません。
全ての写真には展示であることがわかる様に観覧者が写っています。
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風景画や静物画も多く残しましたが、人を描くことを終世好んだ画家です。
「君は自分が楽しむ為に描いてるんだね」っと言う友人に、
「当たりまえさ、楽しくなくて、絵が描けるかい」と言い返したと言います。
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「愛らしいものが芸術であってなぜいけない?」ルノワールらしい言葉です。
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まぁ、これでもか、これでもか、と彼の代表的な作品が並び、個人所有の物も多く展示されています。
しかし、展覧会は「ルノワール作品祭り」ではなく、彼が何を愛し、誰から影響を受け、誰に影響を与え、何と戦ったのかを20世紀の作品やプライベートな写真、フィルムで紹介しています。
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一般にあまり見るチャンスがない、彼と家族の写真が展示された部屋では皆が興味深く見入っていました。
これは屋外で筆を握る姿です。
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19世紀中頃、初めてチューブ入りの絵の具が作られます。
それも、直ぐに乾く、絵の具でした。
それまでは顔料をアトリエで練り、絵の具を作り、乾くのには4、5日かかっていたのです。
外に出て、絵を描くことは難しかったのです。
持ち運びが自由になったチューブ絵の具のお陰でルノワール、モネなどの印象派の画家は屋外で、刻々と変わる光の変化を描くことが出来る様になったのです。
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また、誰でもが美しい色の絵の具を手に入れることが出来る様になったので、
画一的な絵ではなく、個性的な絵が求められたのも彼の時代です。
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日本人とアメリカ人が特に印象派の絵を好むと言います。
彼らの暖かみ溢れる画風に惹かれるのかもしれませんね。
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本当に赤に映える絵です。
この2枚だけではなく、彼の作品のバックには赤がとてもよく合います。
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会場の階段のディスプレーです。
いつも思うことですが、フランスの展覧会の演出の上手さは素晴らしい。
美しい物を美しいところに飾り、どちらもお互いを邪魔しない。簡単ではないと思います。
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40歳を過ぎて結婚、幸せな生活を送ります。
生きている間に絵が売れた幸運な画家でもありました。
しかし、晩年はリュウマチとの戦いでした。
手を見て下さい、不自由なのがわかると思います。
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フィルムには、それでも筆を取り、描く姿が残っています。
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7人兄弟に生まれ、13歳で磁器の絵付け職人になり、失業して画家を目指したルノワール。
入った画塾でモネ、シスレーと出会い、印象派の一員になります。
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印象派の技法に疑問を持ち、悩み、病気と闘いながら本来の暖かい色調を取り戻し、
亡くなる日まで筆を動かしたといいます。
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後に影響を受けた画家の一人がピカソです。
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お約束の売店の前を通り、展覧会は終わります。
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今日見たばかりなのに、また行きたくなる展覧会です。
もの凄く、癒されますよ。

9月23日から2010年1月4日まで。
Galeries nationales, Grand Palais
開館時間:09時半から22時(水曜は10時から、木曜は20時まで)
休館日:火曜
入場料:11ユーロ
地下鉄:Champs-Élysées-Clemenceau 1番線、13番線
注:絶対に混みます、サイト http://www.rmn.fr での事前予約をお勧めします。


Photos / Chieko HAMA
Texte  /  O.T


09/09/16 Wed 02:36
パリ、ブルッセル、アムステルダム、ケルンの4都市を結ぶ高速列車Thalysタリス(フランス新幹線)が、
今年12月13日からさらに早くなります。
パリ/アムステルダム間は53分、パリ/ケルン間は46分の短縮で、
パリから両都市ともに約3時間15分で行けるようになるんです。

その「もっと、早くなるんだぞぉ」を記念しまして、ヨーロッパの有名グラフィティ・ペインター4人が招待され、
タリスの車体に個性豊かなアートを描きました。
でも、ただ描いただけじゃ面白くないので、「一、二の三」で、
4人同時にスタートし、3時間15分でグラフィティを完成するパフォーマンスです。

場所はパリ北駅、ロンドンへ向かうユーロスターもここから発車します。
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9月15日、15番フォームに静かに止まるタリス。
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始まりを告げるラッパの音と共に4人のアーティストがスプレーを噴射、
ラップの音楽が流れる中で制作が始まりました。
そうです、駅構内にラップが鳴り響いていたんです。。。イェィ、イェィ、イェイェ。
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アムステルダムから招待された"Zedz"
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グラフィティ・ペインターらしく、お約束のフードを被る姿がそれっぽい。
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でもフードを取ると優しい瞳の持ち主です。
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作品もソフトなグラフィティ。
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ブルッセルから招待された"Sozyone"
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この方も見かけによらず、、、失礼、繊細な画風です。
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作品の前でハイ、ポーズ! 
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ケルンから招待された"Seakone"
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そうそう、これこれ、私のイメージのグラフィティ。
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いとも簡単そうに描いていきます。
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Bar バー、といってもアケミさんがお酌してくれるバーではなく、食堂車です。
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やっぱり、優しそうな方ですなぁ。
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パリを代表したのは"Jonone 156"
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彼は2人のアシスタントを従えての制作です。
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この中では一番「落書き」ぽいのですが、
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実は世界に広く認められた芸術家です。
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駅全体に自然光が入り、屋根の鉄組も美しいですね。
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そして、やっぱり彼も素敵な笑顔の持ち主です。
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全員の作品が完成し、タリス社の社長が「Thalys」のサインを入れました。
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毎日、毎日、何度も国境を越えるタリス。
だから時速300kmの高速にアートを乗せて国境と国境を繋げたい、
という願いで今回のパフォーマンスが考えられたのだそうです。

ですが、このお知らせを受けた時に頭の中は「?」でした。
列車とグラフィティ・ペインターは敵対している者同士なのでは、と思ったからです。

このパフォーマンスには多くの取材陣がフランス国内外から集まりました。
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Jonone 156の言葉です。
「人々に夢を贈ることの必要性を信じます。なぜなら夢で現実が作られるからです。列車は表現やペインティングの素晴らしいキャンパスです。私にとっては文化を伝え、分かち合うことが出来る素晴らしいキャンパス。まるで美術館がアートを展示する為にあるように。」

私的には街の無許可のグラフィティには「賛成の反対の賛成なのだぁ」は変わりません。
フランスではグラフィティを描いている時に多くの人が、高いところから落ちたり、高電圧線に触れたりして、亡くなっていることは大きな問題だと思いますし、グラフィティなしの列車はとても美しいと思うからです。

グラフィティ・タリスは同日の18時55分にアムステルダムに向かい発車しました。

Photos / Chieko HAMA
Texte  / O.T



09/09/09 Wed 19:25
音楽、映画、芸術を愛し、その活動を応援し続けるアニエス b のGalerie du jour(ギャラリー デュ ジュール)で、
グラフィティ "エタ デ リュウ"と題された展覧会が始まりました。
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初日は子供連れを含む多くの人が訪れました。
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子供の頃から森のブナの木の幹に描いてあった落書きや石切り場の落書きが大好きだったというアニエス。
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まだバスキアの名前さえも知らないのに70年代終わりから80年代初めには、
ニューヨークのグラフィティに惹かれていたといいます。
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このギャラリーをオープンした1984年に既にストリートアートを紹介しています。
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Tシャツをキャンパスに見立てたアニエス b のアーティストTシャツはもうお馴染みですね。
これまでも多くのグラフィストとコラボをおこなっています。
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車の前
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後ろ、壁を突き抜けてるのです。
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メゾンにて行なわれた展覧会オープニングパーティーでは、シャンペンとカナッペではなく、
ビールとホットドックが振る舞われました。
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「グラフィティは公害なんかじゃないわ、むしろ反対。とてもリッチな芸術よ、人生を飾り、街を飾るね。」
とアニエスは言っています。

私的には「賛成の反対の賛成なのだぁ。」
(すみません、バカボンのパパ世代なのです。)

行き場のない気持ちを表現したものもグラフィティであり、お金がないから街の空間に描いたものがグラフィティなのでしょうから、作品には生きている力強いパワーを感じます。
ですが、グラフィティのない街を好む人がいることを忘れてはいけないと思います。

10月10日まで

http://www.galeriedujour.com
44 rue quincampoix 75004 Paris
入場無料、火曜から土曜 12hから9h

Photos / Chieko HAMA
Texte /  M.M


09/09/02 Wed 01:00
さぁ〜、9月です。

だから? って言われそうですが、夏の長〜〜〜〜い休みが終わり、パリにも人が戻って来ました。

新年度が始まり、お仕事再開、新学年スタート、オペラ、バレエ、演劇シーズンの開幕です。
地下鉄もバスも、その切符売り場も人が溢れてます。

みんな十分に充電して、日に焼けて、やる気満々! 

じゃないんだぁなぁ〜。

殆どの人は、やる気なさそうに会社や学校へと向かいます。。。その後ろ姿からはドナドナの曲が聞こえてきそうです。
そう、既にフランス人の頭の中は「早くクリスマス休暇にならないかぁなぁ〜」、、、でしゃろなぁ。

しかし、全ては動き始めました。
9月30日にはパリプレタポルテ コレクションが始まります。
その前にメゾン エ オブジェなどの大きなサロンが目白押しに行なわれます。

ここは、次のお休みを思う存分楽しむ為にも活動開始です。

Bonne Rentrée !  

Texte / C



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