2013年10月アーカイブ

13/10/22 Tue 12:00

「スモッキングドレス」 vol.02

 

今まで掲載してきたNADSAD with melody。

服のデザインから生まれる絵の世界を表現してきました。

アーティストのnozh(NADSAD)が描いた絵に登場しているのはスモッキングドレスです。

 

wm01n-2.jpg

 

このデザインで使用している技法は、ビーズスモッキングです。

スモッキング刺繍とビーズを組み合わせています。

今回はビーズスモッキングの製作模様をご紹介いたします。

 

点線.jpg

 

「ビーズスモッキング」

 

スモッキングとビーズを組み合わせた刺繍です。

このデザインでは袖口、ウェスト、前後のバストトップ部分にスモッキングをしています。

パターン(型紙)を制作しその大きさに合わせて布を縮めます。

縫い縮めた布は形を変えることができるので、その特性を利用し制作します。 

今回はビーズスモッキングの作り方を解説します。

 

使用する布 : シルクサテン12匁

布幅 : 袖口 縦55mm×横900mm  ウェストベルト 縦100mm×横3000mm 

シルク12匁.jpg

 

布を縦横5mm間隔で縫い縮めます。 

スモッキング ウェスト01.jpg

 

縫い縮めた布をパターンの大きさに変形させます。

ピンで止めて固定しながら合わせていきます。

ピンが止まる台があるととても作業がしやすいです。

ここではアイロン台を使用しています。

 

両端をピンで止めます。 

縦の長さはパターンの大きさに合わせています。

ここでは横の長さを型紙の大きさに合わせます。

ピン止め-01.jpg

 

ピン止め-02.jpg

 

山のひだを真っ直ぐに整えます。

目打ちを使うととても作業しやすいです。 

ピン止め-03.jpg

 

山のひだを等間隔に整えます。

目安の大きさを決めます。(ここでは40mm間で31山) 

ピン止め-04.jpg

 

さらにピンで止めていきます。

ピン止め-05.jpg

 

ピン止め-06.jpg 

 

スチームアイロンをかけて布を落ち着かせます。

布から約2cm浮かせてスチームをかけます。

スチーム後は布が乾くまでしばらく放置します。 

スチームアイロン.jpg

 

布端の糸を結び、長さが変わらないように固定します。 

ピン止め-07.jpg

 

糸は3本とりで刺繍をします。

この刺繍糸は6本の束になっているので、1本1本ほどき、糸の撚りを整えて使用します。

こうすることで糸の表情がきれいに出ます。

 

上が整える前 下が整えた後 

刺繍糸.jpg 

 

これで下準備完了です。

では刺繍をしていきます。

 

点線2.jpg

 

今回使用した道具です。

刺繍糸 : DMC25番刺繍糸 BLANC

針 : フランス刺繍針 No.7

ビーズ : TOHOビーズ丸大 No.122

 

横と縦に数字を振っています。

(ここでは横は縫い縮めた糸の線、1段、2段、3段・・・。縦は山の線、1、2、3、・・・と表記します。)

BiS_01.jpg 

 

2段目の位置。

1と2の山の間、裏から表に糸を出します。(説明のため、赤い刺繍糸を使用しています) 

BiS_02.jpg

 

1の山を右から左に、

布を縫い縮めた糸のきわを縫います。

 

次に、下の段に縫い進めるので糸を上にして、2の山を縫います。

BiS_03.jpg 

 

3段目。

糸を上に置いて、3の山を縫います

BiS_04.jpg

 

糸を下に置いて、4の山を縫います。

BiS_05.jpg 

 

2段目。

糸を下に置いて、5の山を縫います。

BiS_06.jpg 

 

糸を上に置き、6の山を縫います。

この工程を繰り返し、端まで縫い進めます。

BiS_07.jpg

 

次にビーズを付けていきます。

 

4段目。

1と2の間、裏から表に糸を出します。 

BiS_08.jpg 

 

上に縫い進めます。 

BiS_09.jpg

 

3段目の位置にビーズを付けます。

BiS_10.jpg 

 

針にビーズを通して縫います。

糸を上に置いて、4の山を縫います。

BiS_11.jpg

 

ビーズが付きました。

糸を引きすぎないように注意します。 

BiS_12.jpg

 

この工程を繰り返し、ビーズを付けていきます。

BiS_14.jpg 

 

ひと針ひと針、丁寧に縫い上げるスモッキング。

とても時間のかかる作業ですが、完成した作品はとても美しいです。 

皆さんも是非チャレンジしてみてください。

 

ビーズスモッキング ウェスト.jpg

 

 

text  by  Kazuyoshi Ota

 

 

点線.jpg 

Profile
 
太田 和義 Kazuyoshi Ota
 
デザイナー。1981年東京生まれ。
2005年、第79回装苑賞受賞後、パリクチュール組合学校・サンディカに留学。
留学中、高田賢三氏のブランド「TAKADA」で研修。
クラシック・クチュールを基本とした服を展開し、その服作りはヨーロッパのファッション関係者から高い評価を得ている。
 
nozh (ノズ)
 
宮城県出身。東北大学文学部卒業。
音楽バンドNADSADのヴォーカルとベースを担当。
物心ついた時から絵を描き始め、NADSADの世界を音楽と絵で表現している。
儚くて切なくて美しい唯一無比の世界は、見る人聴く人に深い感動を与えている。
 
Link  NADSAD  HP

 

13/10/11 Fri 13:00

 「スモッキングドレス」

 

以前から掲載していましたNADSAD with melody。

アーティストのnozh(ノズ)が描いてきた絵に登場しているのは「スモッキングドレス」です。

 

 

 

スモッキングとはひだ飾りという意味です。

縫い縮めたギャザーの山をすくいながら刺繍糸でかがっていきます。

布にギャザーがよるので厚みが出ます。

体が動かせる機能性もあり、形を自由に変えることもできます。

今回はその基本的な製作過程をご紹介します。

 

点線.jpg

 

「スモッキング」 

 

まず布を用意します。

長方形の形がとても扱いやすいです。

長方形の布.jpg

 

糸を通す位置に印をつけます。

等間隔で印をつけるととてもきれいな山のひだができます。

 

チャコペンで一点一点正確に。 

印付け01.jpg

 

ここでは5mm間隔で印をつけます。

印付け02.jpg

 

縦も5mm間隔です。

印付け03.jpg

 

布全体に印をつけます。

印付け04.jpg 

 

印の位置に糸を通します。

正確に、ひと針ひと針、丁寧に縫っていきます。

縫い01.jpg

 

点の位置がずれないように注意します。

縫い02.jpg

 

縫い03.jpg

 

縫い04.jpg 

 

縫い05.jpg 

 

縫い06.jpg 

 

全段同じように縫います。

縫い07.jpg 

 

縫い糸でギャザーをよせます。

山のひだを作ることを意識してよせます。

ギャザー01.jpg

 

 

ギャザー02.jpg 

 

布に厚みができます。

厚さは約5mmです。

ギャザー03.jpg 

 

これで準備が完了です。

この山を刺繍糸でかがっていきます。

 

今回製作したものはビーズスモッキングで、光沢がとても美しいです。

ビーズスモッキング.jpg

 

この製作模様は次回掲載いたします。

 

 

text  & photo  by  Kazuyoshi  Ota 

 

 

 

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太田和義

太田和義

Kazuyoshi Ota

デザイナー。1981年生まれ。2005年、第79回装苑賞受賞後、パリクチュール組合学校・サンディカに留学。留学中、高田賢三氏のブランド「TAKADA」で研修。クラシック・クチュールを基本とした服を展開し、その服作りはヨーロッパのファッション関係者から高い評価を得ている。

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