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クリエーターズ・ブログ 太田和義

13/11/30 Sat 12:51

約5年間、fashionjp.netにてブログを掲載してきました。

装苑賞を受賞したきっかけで、この場でブログを書く機会をいただけたことをとても光栄に思います。

書き始めた当初から皆様にどのような情報を伝えていこうか、試行錯誤を繰り返しながら更新してきました。

至らない部分も多かったとは思いますが、暖かい目で見ていただき深く感謝しています。

 

最後に、ブログを書くチャンスを与えていただいた平澤様、鈴木様、fashionjpのスタッフの皆様、文化出版局の皆様、

ブログの内容や更新に協力していただいた友人の皆様、

そしてご愛読していただいた多くの皆様に深く感謝申し上げます。

 

またどこかで皆様にお会いできる日を心より楽しみにしています。

長い間、本当にありがとうございました。

 

 

太田和義

 

13/10/22 Tue 12:00

「スモッキングドレス」 vol.02

 

今まで掲載してきたNADSAD with melody。

服のデザインから生まれる絵の世界を表現してきました。

アーティストのnozh(NADSAD)が描いた絵に登場しているのはスモッキングドレスです。

 

wm01n-2.jpg

 

このデザインで使用している技法は、ビーズスモッキングです。

スモッキング刺繍とビーズを組み合わせています。

今回はビーズスモッキングの製作模様をご紹介いたします。

 

点線.jpg

 

「ビーズスモッキング」

 

スモッキングとビーズを組み合わせた刺繍です。

このデザインでは袖口、ウェスト、前後のバストトップ部分にスモッキングをしています。

パターン(型紙)を制作しその大きさに合わせて布を縮めます。

縫い縮めた布は形を変えることができるので、その特性を利用し制作します。 

今回はビーズスモッキングの作り方を解説します。

 

使用する布 : シルクサテン12匁

布幅 : 袖口 縦55mm×横900mm  ウェストベルト 縦100mm×横3000mm 

シルク12匁.jpg

 

布を縦横5mm間隔で縫い縮めます。 

スモッキング ウェスト01.jpg

 

縫い縮めた布をパターンの大きさに変形させます。

ピンで止めて固定しながら合わせていきます。

ピンが止まる台があるととても作業がしやすいです。

ここではアイロン台を使用しています。

 

両端をピンで止めます。 

縦の長さはパターンの大きさに合わせています。

ここでは横の長さを型紙の大きさに合わせます。

ピン止め-01.jpg

 

ピン止め-02.jpg

 

山のひだを真っ直ぐに整えます。

目打ちを使うととても作業しやすいです。 

ピン止め-03.jpg

 

山のひだを等間隔に整えます。

目安の大きさを決めます。(ここでは40mm間で31山) 

ピン止め-04.jpg

 

さらにピンで止めていきます。

ピン止め-05.jpg

 

ピン止め-06.jpg 

 

スチームアイロンをかけて布を落ち着かせます。

布から約2cm浮かせてスチームをかけます。

スチーム後は布が乾くまでしばらく放置します。 

スチームアイロン.jpg

 

布端の糸を結び、長さが変わらないように固定します。 

ピン止め-07.jpg

 

糸は3本とりで刺繍をします。

この刺繍糸は6本の束になっているので、1本1本ほどき、糸の撚りを整えて使用します。

こうすることで糸の表情がきれいに出ます。

 

上が整える前 下が整えた後 

刺繍糸.jpg 

 

これで下準備完了です。

では刺繍をしていきます。

 

点線2.jpg

 

今回使用した道具です。

刺繍糸 : DMC25番刺繍糸 BLANC

針 : フランス刺繍針 No.7

ビーズ : TOHOビーズ丸大 No.122

 

横と縦に数字を振っています。

(ここでは横は縫い縮めた糸の線、1段、2段、3段・・・。縦は山の線、1、2、3、・・・と表記します。)

BiS_01.jpg 

 

2段目の位置。

1と2の山の間、裏から表に糸を出します。(説明のため、赤い刺繍糸を使用しています) 

BiS_02.jpg

 

1の山を右から左に、

布を縫い縮めた糸のきわを縫います。

 

次に、下の段に縫い進めるので糸を上にして、2の山を縫います。

BiS_03.jpg 

 

3段目。

糸を上に置いて、3の山を縫います

BiS_04.jpg

 

糸を下に置いて、4の山を縫います。

BiS_05.jpg 

 

2段目。

糸を下に置いて、5の山を縫います。

BiS_06.jpg 

 

糸を上に置き、6の山を縫います。

この工程を繰り返し、端まで縫い進めます。

BiS_07.jpg

 

次にビーズを付けていきます。

 

4段目。

1と2の間、裏から表に糸を出します。 

BiS_08.jpg 

 

上に縫い進めます。 

BiS_09.jpg

 

3段目の位置にビーズを付けます。

BiS_10.jpg 

 

針にビーズを通して縫います。

糸を上に置いて、4の山を縫います。

BiS_11.jpg

 

ビーズが付きました。

糸を引きすぎないように注意します。 

BiS_12.jpg

 

この工程を繰り返し、ビーズを付けていきます。

BiS_14.jpg 

 

ひと針ひと針、丁寧に縫い上げるスモッキング。

とても時間のかかる作業ですが、完成した作品はとても美しいです。 

皆さんも是非チャレンジしてみてください。

 

ビーズスモッキング ウェスト.jpg

 

 

text  by  Kazuyoshi Ota

 

 

点線.jpg 

Profile
 
太田 和義 Kazuyoshi Ota
 
デザイナー。1981年東京生まれ。
2005年、第79回装苑賞受賞後、パリクチュール組合学校・サンディカに留学。
留学中、高田賢三氏のブランド「TAKADA」で研修。
クラシック・クチュールを基本とした服を展開し、その服作りはヨーロッパのファッション関係者から高い評価を得ている。
 
nozh (ノズ)
 
宮城県出身。東北大学文学部卒業。
音楽バンドNADSADのヴォーカルとベースを担当。
物心ついた時から絵を描き始め、NADSADの世界を音楽と絵で表現している。
儚くて切なくて美しい唯一無比の世界は、見る人聴く人に深い感動を与えている。
 
Link  NADSAD  HP

 

13/10/11 Fri 13:00

 「スモッキングドレス」

 

以前から掲載していましたNADSAD with melody。

アーティストのnozh(ノズ)が描いてきた絵に登場しているのは「スモッキングドレス」です。

 

 

 

スモッキングとはひだ飾りという意味です。

縫い縮めたギャザーの山をすくいながら刺繍糸でかがっていきます。

布にギャザーがよるので厚みが出ます。

体が動かせる機能性もあり、形を自由に変えることもできます。

今回はその基本的な製作過程をご紹介します。

 

点線.jpg

 

「スモッキング」 

 

まず布を用意します。

長方形の形がとても扱いやすいです。

長方形の布.jpg

 

糸を通す位置に印をつけます。

等間隔で印をつけるととてもきれいな山のひだができます。

 

チャコペンで一点一点正確に。 

印付け01.jpg

 

ここでは5mm間隔で印をつけます。

印付け02.jpg

 

縦も5mm間隔です。

印付け03.jpg

 

布全体に印をつけます。

印付け04.jpg 

 

印の位置に糸を通します。

正確に、ひと針ひと針、丁寧に縫っていきます。

縫い01.jpg

 

点の位置がずれないように注意します。

縫い02.jpg

 

縫い03.jpg

 

縫い04.jpg 

 

縫い05.jpg 

 

縫い06.jpg 

 

全段同じように縫います。

縫い07.jpg 

 

縫い糸でギャザーをよせます。

山のひだを作ることを意識してよせます。

ギャザー01.jpg

 

 

ギャザー02.jpg 

 

布に厚みができます。

厚さは約5mmです。

ギャザー03.jpg 

 

これで準備が完了です。

この山を刺繍糸でかがっていきます。

 

今回製作したものはビーズスモッキングで、光沢がとても美しいです。

ビーズスモッキング.jpg

 

この製作模様は次回掲載いたします。

 

 

text  & photo  by  Kazuyoshi  Ota 

 

 

 

13/07/19 Fri 10:00

 「リボンレースのプリンセスドレス」

 

 

with melody #50で掲載しましたレースのドレス。

 

リボンレースを1本1本縫い付けている優雅で繊細な美しいドレスです。

レースは1本1本色が違い、ベージュの優しい色の重なりがヨーロッパのアンティークドレスを思い起こさせます。

レースは紅茶で染め上げました。

使用した紅茶はマカロンで有名なフランスの「Ladurée」です。

香りと色味がとても絶妙で、その特別な力がドレスに不思議な魅力を与えています。

音楽バンドNADSADのnozhのライブ衣装です。

 

今回は染めている風景をご紹介します。

 

点線2.jpg 

 

・染める前のレースです。

これで60m位です。

 

DSC_0219.jpg

 

・染める前に軽く水洗いをします。 

 

 DSC_0217.jpg

 

・大きな鍋に紅茶葉を入れ煮立たせます。

紅茶葉の量で色を調整します。

 

 

 DSC_0232_1.jpg

 

・ 煮立たせた紅茶の中にレースを漬け込みます。

大量にレースを入れて、わざと色にムラをつけます。

 

 

DSC_0225.jpg 

 ・色を確認します。

色にムラをつけるので軽く煮込みました。

 DSC_0228.jpg

 

 ・鍋からレースを取り出し、軽く水洗いをします。

色が落ちなくなるまで洗います。

 

DSC_0230.jpg 

 ・水洗いしたあとは洗濯機で脱水します。

これで20m位です。

 

 

DSC_0229.jpg

 

 ・薄い色は1回、濃い色は5回染めています。

 

DSC_0236.jpg

 

 DSC_0233.jpg

 

 

・日陰で干したあと、アイロンをかけて終了です。

 

紅茶染めはとても簡単です。

余った紅茶葉を再利用して、皆さんも是非一度チャレンジしてみてください。

 

点線.jpg

 

「リボンレースのプリンセスドレス」

 

土台のドレスにレースを重ね、星どめで縫い付けています。

スカートの部分は胸の切り替えの位置にレースをはさみ込んで付けています。

レースは色も長さも違い、色の重なりとレースの陰影の重なりで服に表情をつけました。

 

 

DSC_0252.jpg

 

 

DSC_0253.jpg 

 DSC_0257.jpg

 

 DSC_0254.jpg

 

DSC_0256.jpg  

text  &  photo   by   Kazuyoshi Ota

 

 

 

 

13/07/18 Thu 10:00

ファッションデザイナーの太田和義と、アーティストのnozhが創り出す新しい世界with melody。

 

 

今回掲載するのはnozhのライブ衣装のリボンレースのプリンセスドレス。

 

1本1本丁寧に縫い付けられたリボンレースは200m以上。

 

動くたびに舞うリボンが優雅で繊細でとても美しいです。

 

今回は特別にかわいい女の子のららちゃんに着てもらいました。

 

 

少女の夢が叶う瞬間です。

 

 

「ららちゃんとリボンレースのプリンセスドレス」

 

 

小さい頃の儚い夢。

 

いつの日か素敵なドレスを着て、白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる。

 

 

幼い少女の瞳はきらきら輝き、可愛らしい笑顔で溢れていました。(カメラ目線で少し緊張しています 笑)

 

 

lala_with_melody.jpg Photo  by  HARUKI  MATSUI

 

 点線.jpg

 

 

Profile

 
太田 和義 Kazuyoshi Ota
 
デザイナー。1981年東京生まれ。
2005年、第79回装苑賞受賞後、パリクチュール組合学校・サンディカに留学。
留学中、高田賢三氏のブランド「TAKADA」で研修。
クラシック・クチュールを基本とした服を展開し、その服作りはヨーロッパのファッション関係者から高い評価を得ている。
 
nozh (ノズ)
 
宮城県出身。東北大学文学部卒業。
音楽バンドNADSADのヴォーカルとベースを担当。
物心ついた時から絵を描き始め、NADSADの世界を音楽と絵で表現している。
儚くて切なくて美しい唯一無比の世界は、見る人聴く人に深い感動を与えている。
 
 
Link  NADSAD HP

 

13/06/28 Fri 10:00

今まで掲載してきました「Patronage」から「Beautiful world」までの一連の連載。

 

全ての物事はひとつの点から生まれる、という考えにもとづいて、線や色、文字の書体からレイアウトなどをデザインしてきました。

 

服を作るときに欠かせないものの一つが「パターン(型紙)」です。

 

 

以前掲載したトレンチコートとそのパターンです。

 

 

・トレンチコート

 

装苑賞-2.jpg

 

 

 

 

・前見頃のパターン

トレンチ前.JPG

 

 

 

・後ろ身頃のパターン

 

トレンチ後ろ.jpg

 

 

点が線を作る

 

パターンは線そのものであり、線の書き方によって服の表情も変わっていきます。

 

線の性質を理解して、それに対しての考察と実験、そこから生まれるイメージがどういうものであるか。

 

そして、このように仮定することができます。

 

服をデザインすること=パターンを知ること=線の性質を知ること

 

 

次回からは私のアトリエでの服の製作過程を通して、服作りの一つのアプローチ方法をお伝えしていきます。

 

 

text  by  Kazuyoshi Ota

 

 

点線.jpg

 

 

Profile
 
太田 和義 Kazuyoshi Ota
 
デザイナー。1981年東京生まれ。
2005年、第79回装苑賞受賞後、パリクチュール組合学校・サンディカに留学。
留学中、高田賢三氏のブランド「TAKADA」で研修。
クラシック・クチュールを基本とした服を展開し、その服作りはヨーロッパのファッション関係者から高い評価を得ている。

 

 

 

 

13/06/25 Tue 13:00

今まで掲載してきました「NADSAD with melody」。

 

ファッションデザイナーの太田和義がデザインした服(ブランド名はwith melody)、それをアーティストのnozh(音楽バンドNADSADのメンバー)が絵に描くという内容をお伝えしてきました。

 

今回からは題名をwith melodyと変えて、今までよりもファッションをメインにした内容で掲載していきます。

 

引き続きnozhが絵をえがいていきます。

 

 

服のデザインから広がる絵の世界。

 

服と絵のコラボレーションをお楽しみください。

 

 

点線2.jpg 

 

with melody

 

 

ファッションデザイナーの太田和義とミュージシャンでアーティストのnozhが創り出す新しい世界with melody。
 
nozhが描く絵の世界。その中に住んでいる可愛い女の子。そしてその女の子のためにデザインされた世界に一つだけのお洋服。
 
with melodyのお洋服とその情景を、nozhが絵にえがきます。
 
 
今回は女性なら誰もが憧れる、赤いチェックのワンピースドレスです。
 
  

 

wml01.jpg

 

赤いチェックのワンピースドレス
 
 
ベーシックな赤いチェックの生地。中肉程度の厚みがあるので服のシルエットを出すのに適しています。
 
 
ハイウェストからの流れるような曲線のライン。その切り替えの位置からタックを取り、布を大胆に使います。
 
 
動きに合わせて布が優雅に舞う姿は、まるで60年代のオートクチュール全盛期を思い起こす。
 
 
上品で優雅なワンピースドレスです。
 
 
 
点線.jpg
Profile
 
太田 和義 Kazuyoshi Ota
 
デザイナー。1981年東京生まれ。
2005年、第79回装苑賞受賞後、パリクチュール組合学校・サンディカに留学。
留学中、高田賢三氏のブランド「TAKADA」で研修。
クラシック・クチュールを基本とした服を展開し、その服作りはヨーロッパのファッション関係者から高い評価を得ている。
 
nozh (ノズ)
 
宮城県出身。東北大学文学部卒業。
音楽バンドNADSADのヴォーカルとベースを担当。
物心ついた時から絵を描き始め、NADSADの世界を音楽と絵で表現している。
儚くて切なくて美しい唯一無比の世界は、見る人聴く人に深い感動を与えている。
 
Link  NADSAD  HP
 
 
 
 
13/05/20 Mon 22:00

先日開催されたデザインフェスタvol.37。

 

私たちのブースにお越しいただいた皆様には心より御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

1つ1つの出会いを大切にして、今後も皆様に私たちが作る作品を伝えていければと思います。

 

太田、nozhと共に、NADSAD、with melody、そしてブログの展開にご期待下さい。

 

 

敬具

 

 

DESIGN-FESTA-2013-05.18-19-at-Tokyo-Big-Sight-001.jpg

 

全身レースリボンのドレス レースリボンは200m以上使用しています。

NADSADのライブ衣装です

 

 

DESIGN-FESTA-2013-05.18-19-at-Tokyo-Big-Sight-002.jpg

 

今回もnozhがライブペインティングを行いました。

大きさは180cm位!

パステルで着色。色は何色も重ねられています。

女の子がレースリボンで吊られています!

 

 

 

 

13/05/06 Mon 21:00

  

 

 

wm10_004_1.jpg

 

 伝う涙.jpg

 

 

 

lyrics  ,   picture       by     nozh

 

 

designed                 by     Kazuyoshi Ota

 

 

Link  to

 

NADSAD , NADSAD with melody , nozh artworks

 

 

 

 

 

 

13/05/03 Fri 10:00

All  flowers  was  burned  down.

 

 

 

all-flowers.jpg

 

 

 

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太田和義

太田和義

Kazuyoshi Ota

デザイナー。1981年生まれ。2005年、第79回装苑賞受賞後、パリクチュール組合学校・サンディカに留学。留学中、高田賢三氏のブランド「TAKADA」で研修。クラシック・クチュールを基本とした服を展開し、その服作りはヨーロッパのファッション関係者から高い評価を得ている。

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