昨年の装苑の
「映画とまんが特集」
や
連載中のフードコラム(いわもとQ特集)
でお世話になっている
ライムスター宇多丸さんが
先週ご結婚されたそうです。
ライムスターのライヴで発表〜twitterでファンがつぶやき〜ラジオDJが速報
という流れで、TBSラジオの番組「dig」で知りましたです。
極めて今日的です。
ご結婚おめでとうございます。
〜ということで
先週土曜日の
「タマフル」の
シネマハスラーコーナーに
メールを送ってみましたよ。
以下、その全文です。
*******************
「冷たい熱帯魚」
以下、ネタばれ注意↓
期せずして、すばらしいフード映画でした(犯罪映画と思って観に行きましたので)。
特にフード映画史上屈指のオープニングシーンは圧巻。
妻がスーパーで、インスタント、レトルト、冷凍食品と、
調理済み食品ばかりを神速の早さで、ほぼブラインドタッチでかごに放り込むところから、
レンジでチンしまくりの、お湯を注いだインスタントみそ汁をお椀に入れ直して、一家三人で食卓を囲み、
食事の途中、なにも言えない両親を尻目に、娘が携帯の電話きっかけで席を立ち、
食事後、妻は食器を自動皿洗い機に、無造作に突っ込み、
夫が人知れず、食べたばかりの食事を、トイレですべて嘔吐し
居間の2人掛けソファで、妻にセックスを拒否される
土砂降りの中、店の軒先ぎりぎりで、しっかり手を組んで煙草を隠れて吸う妻
妻を探しに来て、喫煙を見て見ぬ振りをする夫
~ この一連のフード的な流れが、目に鮮やかすぎて、しびれました。
冒頭のこれだけで、この家族はものすごい問題を抱えていて、
フラストレーションが臨界点なんだ、というのがどうしようもなく、
理屈ではなく、感覚で理解できました。
そして、終盤、この食卓をもう一度繰り返す場面の、なんと恐ろしいことか。
セックスのメタファーとして食事シーンが使われるのはよく知られているところですが、
確かに性欲と食欲は、とてもよく似ています。
2つの行為を人体的な観点から考えてみると、どちらも粘膜接触です。
体の粘膜は絶えず働いているのでしょうが、普通はオートマティックで無自覚な機能です。
自覚的に粘膜を使って、体内になにかを取り込んだり、
させて、且つ大きな快楽が伴う、という行為って、
SEXと食事以外にはありませんから。
ひとつの作品に「食事」と「SEX」を両方描くと、
鑑後感が、明らかに食べ過ぎ......かなり胸焼けする濃厚な印象になるのが特徴でしょうか。
しっかりと重たい肉料理をフルコースで食べたような重厚な印象の作品に仕上げたい場合は、
あえて両方描くのは、なかなか有効な演出方法です。
また、感心したのは食器の材質選びの細心さ。
食器の擦れ合う軽い「音」からすると、あれは「陶器」ではない。
たぶん「ラメキン」(硬質プラステック)ですね。
陶器のまがいもので、なんの思い入れもない、ただ割れにくいだけの食器。
フードスタイリング的に、そうでなくては!とまったく納得です。
それから、妻の煙草の使い方が本当に絶妙でした。
「煙草を手放さないひとは、心に秘密を抱える傍観者だ」
http://blog.fujitv.co.jp/takeshi_gorotsuki/M201011.html
肝心の殺人方法も、栄養ドリンクによる毒殺。
いわば、フード殺人です。
毒殺、
この信頼関係を根本から裏切る殺害方法は
どこか深いところで、心底いや~な気持ちにさせてくれます。
娘が先輩女子と一緒に魚に生き餌をやるシーン、
骨に醤油をかけて焼くシーン......彼なりにお神酒をかけてお清めしているという体なのでしょうか、
それとも近隣に流れる匂いに醤油臭が混じると人間の骨を焼いているのをごまかせるから★
というアイディアだとしたら、
なんという仰天男の料理、
まさに人骨バーベキュー、
さらに空恐ろしいです......など、
全編に象徴的なフードシーンが散りばめられていて釘付けです。
この映画を見て
「肉、とうぶん、いいわ」
というひとは多いと思うのですが、
じつは、わたしは肉以上に、
「インスタントコーヒー、とうぶん、いいわ」
と思いました。
あの、
「ふうぅ、いい仕事の一山超えたわ」
的なコーヒーブレイクタイムが、
生理的なダメ押しになっていて、
フード的には、二重の意味でたまりません。
なのに笑えるってすごいです。
超ブラック(コーヒーなだけに)な
「違いがわかる男......ってか?(でんでんの口調で)」
みたいなね、ニュアンスだと感じました。
やっぱり全編を通して数回笑ってしまいました。
料理は咀嚼されず未消化のまま、ブラックホールに消え失せたかのよう。
すべてが胃の腑に落ちない。
胃に落ちたと思ったら、それは毒だし。
本来、物語の中で登場人物が共に向き合ってものを喰ったら、
それは"そのひとたちは幸福に心から信頼しあっています"
という不文律になるのが「フード性善説」だとすると、
「冷たい熱帯魚」では、それを逆手に取り、
家族の不協和音を描き、2度繰り返し描くことで
「一緒に食卓囲んでも、そんなことでは取り戻せないんだ、ひとはどうしても癒されない孤独を抱える」
と絶望の深さを明示しています。
たいていの作家はフードに対して、
「フード性善説」な演出方法を取るのに対し、
園監督は明らかに「フード性悪説」です。
「はあ? 食べ物ごときで物事かわると思っているなら、あんた、ほんとうにおめでたいよね」
と、突きつけてきます。
凡百の
「これ、おいしそうでしょう? おいしいもの食べると癒されるよね★ほっこり」的料理映画は、
常にフードの一側面の表の顔しか描いていません。
これらでは到底到達できない、フードの真実が、顕現している希有な映画でした。
たいへんバイオレンスな血みどろの映画ですが、
しかし、わたしの「観後感」は、じつは極めて静謐。
17世紀フランドル派の静物画的なメメントモリという主題と近い観後感。
結局、私はフードのそのような側面が観たいのだ、と改めて確認した次第です。
ついしん
先々週のオンエア中につぶやかれた
宇多丸さんの疑問には、わたしが(笑)お答えします。
それにしても......
タマフルで未来に万が一にでも
テニプリの曲がかかるなんてことがあるとすれば
それはわたししかいない、と思っておりましたが、
まさか、ミッチー申し訳さんが、かけてくださるなんて!
いつものように聞いていて、お茶を吹きました。
ブホーーーー。
もちろんバレンタインデー前で、
渡り廊下走り隊のカバーのヒットありき
での企画だとは思いますが、
まさかの飛び道具で、
要所要所にテニプリですよ?
まさに 同 性 感 炸裂
すごいです。
本当に幅広く楽曲を聞き込んでいらっしゃるんですね。
ここを拾ってくるとは~
なにこのパワープレイ。
しかも
比嘉(甲斐)~立海(仁王)~そして最後の〆が氷帝(日吉)とは!
アガった、これはアガル。
そして、大笑いです。
あはははは。
この「順番」も「絶対」に「間違ってません」。
「正解」です。
強いて言えば、
立海は、真田(テニス部部長代理)、
氷帝は、跡部様(テニス部部長)バージョンでもよかったかもですが、
(↑オタクがスチャっ★と眼鏡のブリッジ上げながら一家言あるのよ的発言)
仁王(ペテン師)、
日吉(次期テニス部部長)
もありです、ありです、ありです。
ミッチーさまにお伝えください。
これ女子的にも「正しい」です。
バレンタインキッスという曲自体も
「フードソング」として名曲だと思っていたので、
個人的には、吐くほど繰り返して聞けて幸せでした。
バレンタインキッス×テニプリ
=
フード理論×チーム男子
好物のかけ算、
本当におごちそうさまでした。
さて、本題に戻ります。
わたしが追っかけているのは
ミュージカルなので、
アニメ版にはあまり詳しくないのですが......
テニプリは
「主人公が一番人気ではないまんが」
の筆頭に挙げられる作品で
一番人気は常にライバル校。
特に氷帝学園の
帝王「跡部景吾さま」(かならず様付けで!)
なんですね。
断トツ1位。
この跡部さま(アニメ版)が
2004年のバレンタイン直前に
「バレンタインキッス」の限定カバーCDを出したら
「雌猫ども」(copyright/跡部景吾)
が飛びついて、速攻売り切れ。
跡部様の『バレンタインキッス』は
2004年 2/13付 9位、2/14付 7位、2/15付 20位(オリコンデイリー)
ウイクリーでは初登場17位とのことです。
追加で生産という自体になり、
で、二番人気の忍足侑士が翌年のバレンタイン合わせにカバーシングルを出し。
あ、この曲、女子に需要があるんだ!ということで
以後、自分も歌いたいと、
テニプリ声優さんが自分のアルバム出すときに収録したり
ということで、
いままでに各校の人気キャラが数人出しております、、、、
みたいな流れだったと思います。
今日はバレンタインデーなので
最後に昨年(2010年)の
跡部さまのバレンタインチョコの獲得状況をお知らせします。
ちなみに主人公のリョーマは19位、119個です。
そしていよいよ......ちまたの男子をどん底に突き落とす威力の圧倒的数の暴力。
文字通り「絵に描いた餅」に、この数。
乙女、恐るべし。
跡部さまのバレンタインチョコ獲得数(ジャンプ公式発表)は以下↓
